地域医療研修センター|国立病院機構熊本医療センター
地域医療研修センター
ご挨拶
地域医療研修センターが1986年4月に開設されてから36年が過ぎ、開設以来熊本地域の医師、歯科医師をはじめ、薬剤師、看護師ほかのコメディカルの方々に多数研修センターをご利用いただき深く御礼申し上げます。またこの間2009年に新病院への移転、2016年の熊本地震など大きな出来事がありました。インターネット、スマートホン、e-learningの普及などハード面での変化もあり、『働き方改革』も医業そのものだけではなく、研究活動や教育活動にも多大な(悪)影響を与えました。しかし何と申しましても2020年2月21日より熊本を襲った新型コロナウイルス感染症は当地域医療研修センターにとりましても開設以来最大の「敵」となり、また「黒船」でもあったわけです。
2019年度末と2020年度は現地開催とWeb開催のハイブリッド開催を模索しましたが、あくまでも顔の見える直のフェイス・トゥー・フェイスの現地開催を希望される利用者の声を受けまして2021年度は可及的に現地開催を旨とし、それがどうしてもできない状況であれば完全に中止とする方針に原点回帰の方針となりました。しかしこれも、想定外のオミクロン株の大流行という外圧を受けて、再度Web開催やハイブリッド開催を模索することとなりました。
2022年度も基本的に現地開催を基本スタンスとしたいとは思いますが、状況に合わせて利用者の安全確保や社会的要請などを受けて臨機応変に対応していくことにならざるを得ません。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何らかの形で開催できました場合は御参加方どうぞ宜しくお願い申し上げます。
国立病院機構熊本医療センター
地域医療研修センター長 富田正郎
独立行政法人国立病院機構熊本医療センター地域医療研修センターは、関係者各位のご支援、ご協力のもと開設37年目を迎えますことに心より感謝申し上げます。本センターでは「機能分担と情報の共有化により地域全体の医療の質を高め連携体制を強化する」ことをモットーに、医師、歯科医師をはじめコメディカルなどの人材育成や地域医療の発展向上に寄与するための医師の生涯研修をはじめ、薬剤部門、看護部門、医療技術部門の研修を定期的に開催しております。
令和4年度の研修については、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、引き続き感染防止対策を十分に行ったうえでの開催といたします。また、その研修プログラムについては、受講者の皆様へ大変有意義かつ興味深いものとなるよう、診断と治療-最新の基礎公開講座、特別講演、総合症例検討会、シンポジウム、歯科医師研修、臨床薬理セミナー、看護セミナー、精神科系救急講習など多岐にわたったものといたしました。
私共は、地域医療の担い手として、また、地域住民から信頼されるかかりつけ医として、高度化する医療機器や日進月歩の医療技術に対処した医療を展開するために、日常の医学医術を研鑽することが必要であります。先生方はじめ医療従事者の方々が、本研修に多数ご参加いただき所期の目的を達成されますことを祈念いたしまして、挨拶といたします。
国立病院機構熊本医療センター
地域医療研修センター運営委員会委員長 福田稠
国立病院機構熊本医療センター地域医療研修センターは“地域医療研修センター整備について”という厚生省医務局通知のもと、第5代院長の蟻田功先生が昭和61年4月に開設されました。
医師だけの研修ではなく、広く医療従事者すべての教育研修に利用されており、その活動状況は高い評価をいただいています。熊本大学、熊本県・市医師会、熊本県・市歯科医師会、熊本県薬剤師協会、熊本県看護協会、他各種学術団体、厚生労働省、熊本県、熊本市のご指導、ご支援の賜であり、ここに厚く御礼を申し上げます。
研修プログラムの作成に当たりましては毎年広くご意見をいただき、日常の医療にすぐに役立つ基本となる知識・技術の習得から、日進月歩の最新の高度先進医療の解説・紹介、更にはこれからの医療の将来展望に至るまで、多岐にわたるユニークな内容の研修が企画されています。
研修センターホールと3つの研修室、そして新館6階にはスキルアップラボを開設しております。座学から実技まで、多種で質の高い、充実した研修を提供できる設備を整えています。
国立病院機構熊本医療センター院長 髙橋毅
研修センターの写真
ロビー
研修ホール
研修室1
研修室2
研修室3
スキルアップラボセンター
Web会議室
研修の様子
臨床薬理セミナー
心電図セミナー
人工呼吸器セミナー
二の丸ICLSコース
エンドオブライフケアセミナー
JICAコース研修
スキルアップラボセンター
2009年度より実施された厚生労働省救急医療対策事業の「救急医療トレーニングセンター運営事業」補助を受け(2013年度および2014年度)て、2013年4月に「救急医療トレーニングセンター」を開設しました。
この事業は、「救急医療に対する需要の増大や国民の要求水準の高まりといった近年の救急医療の要請に対応するため、救急医療に関する専門技術の研修等により、救急医療を担う人材の養成、確保を図ること」を目的として行われたものです。
これにより様々なシミュレーターが整備され、救急医療にかかわる院内外スタッフの知識や技術の向上のために多くの研修会を開催しております。
2020年3月、新館6階に「スキルアップラボセンター」を開設し、リニューアルオープンしました。
これまで様々な場所に設置されていたシミュレーターを1か所に集約し、常時使用できるようにしましたので、これまでより研修を開催しやすくなりました。
また、2019年度から当院が実施している看護師特定行為研修は、スキルアップラボセンターで行われています。
主な研修とその責任者
研修名 | 責任者 |
心肺蘇生法研修(2009年度~) | 櫻井聖大(救命救急部長) |
外傷初期診療研修(2011年度~) | 久保田竜生(外科副部長) 松本克孝(外科副部長) 山田周(集中治療部長) |
海外留学研修(2012年度~) | 小野宏(国際医療協力室長) |
腹腔鏡手術研修(2013年度~) | 宮成信友(統括診療部長・外科部長) |
超音波検査研修(2013年度~) | 藤本和輝(診療部長) |
基本的手技・臨床能力研修(2013年度~) | 河北敏郎(教育研修科長) |
PEEC(2013年度~) | 橋本聡(精神科部長) |
内視鏡検査研修(2014年度~) | 杉和洋(診療部長・消化器内科部長) |
血管内治療研修(2014年度~) | 中川隆志(脳神経外科部長) 幸崎弥之助(脳神経内科部長) |
看護師特定行為研修(2019年度~) | (主)日高道弘(副院長) (副)吉岡薫(特定行為研修担当者) (副)森山ひろみ(教育研修係長) |
保有するシミュレーター
ALSシミュレーター/SimPad
SimMan 3G
VIMEDIX(超音波検査シミュレータ)
LAP VR/i-Sim(腹腔鏡手術シミュレータ)
Mentice VIST-C(血管内治療シミュレータ)
AccuTouch System(消化管内視鏡シミュレータ)
バーチャルIV(静脈路確保シミュレータ)
M93B(CV穿刺シミュレータ)
M43B(腰椎・硬膜外穿刺シミュレータ)
お問い合わせ先
〒860-0008 熊本市中央区二の丸1番5号
TEL: 096-353-3515(直通)
FAX: 096-352-5025(直通)