精神科|国立病院機構熊本医療センター
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精神科
精神科部長あいさつ
現在、常勤の精神科医1名、非常勤の精神科医3名、外来診療の応援や夜間オンコール応援の精神科医7名、常勤の公認心理師2名、精神保健福祉士3名、精神科医療秘書1名、精神科病棟スタッフなどと共に日々の診療に当たっています。
自傷・自殺を中心とする精神科救急に関しては、再企図防止のために多職種による継続支援活動を行っております。精神障害者の合併症治療に関しては、主に当院救命センターや精神科病棟に入院していただき、各科の医療スタッフとの連携・協力を密にして、身体疾患の治療に対応しております。さらにリエゾンチーム活動を通して一般病棟における精神症状に対するケアや緩和ケア活動への協力も行っております。
精神科部長 橋本聡
診療内容・特色
精神病床50床を有する総合病院の中の精神科であり、当院の他科との連携を密にして精神障害と身体障害を同時に有する合併症患者の治療を特に力を入れて行っております。また、本邦における公衆衛生上の重大問題である自殺企図および自傷行為に対しても、身体的対応が一段落した後、もしくは同時に精神科的に介入することで再発防止や問題解決に当たっております。精神科リエゾンチーム活動により、一般病棟における精神症状を有する患者の対応も行っております。2022年度より、一般外来での診療は縮小し、かかりつけ対応を廃止する一方で、自殺危機介入、当科治験患者、各科と密な連携が必要な精神疾患の外来診療に注力してまいります。
症例数・治療・成績
2023年度
精神科新入院患者 110名(一日平均患者数 7.6名,在院日数 21.5日)
・精神科病棟入院患者 364名(措置6名、緊急措置1名、医療保護253名、任意105名、応急9名)
※入院形態変更による重複あり
・コンサルテーション・リエゾン
※リエゾン加算 576件
※救命病棟自殺企図加算 163件、救急患者継続支援料 入院39件
※ 精神疾患診療体制加算1 240件、加算2 91件
・救急外来夜間休日精神科身体合併症 784名
・精神科外来 新患数 97名(一日平均患者数 1.6名)
スタッフ紹介
職名 氏名 免許取得年 | 専門医 所属学会 など | 専門分野 |
精神科部長 救命救急科副部長 精神科救急医療センター長 ハシモト サトシ 橋本 聡 平成13年 | 精神保健指定医 日本精神神経学会専門医・指導医 日本精神科救急学会 暫定指導医 日本総合病院精神医学会 指導医 日本臨床救急医学会 日本救急医学会 専門医 日本集中治療医学会 日本蘇生学会 日本中毒学会 日本航空医療学会 | 精神神経一般 パーソナリティ障害 リエゾン精神医学 精神科救急 |
精神科医師 セトグチ シユウ 瀬戸口 州 令和3年 | 日本精神神経学会 | 精神神経一般 |
精神科医師 マツオカ リョウスケ 松岡 亮佑 令和3年 | 日本精神神経学会 | 精神神経一般 |
精神科医師 ササキ ユカコ 佐々木 由加子 令和3年 | 日本精神神経学会 | 精神神経一般 |
心理療法士 ヤマムラ カノコ 山村佳乃子 | 公認心理師 臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会認定) 日本心理臨床学会 | 心理検査 一般 心理療法 緩和ケア 職場のメンタルヘルス |
今後の目標・展望
近年、高齢化社会や、複雑化を続ける社会の中で学校、職場、家庭等の各場面で「こころ」の問題が重要視されてきています。パンデミックや災害による社会的弱者の影響も無視できないものがあり、適時適切な精神心理的な支援を提供することは社会的にも大きな課題となっています。当科では院内他科および院外の医療施設と密接に連携することで、救急医療を中心とした治療を行いたいと思っております。また、患者様に対しては単に病気だけの治療にとどまることなく、心身両面から全人的にみていくという、当科の伝統を守っていきたいと考えております。