整形外科|国立病院機構熊本医療センター

整形外科

整形外科部長あいさつ

私は平成2年10月より28年間にわたり当院で勤務し、平成における当院の変遷(超慢性期病院から、現在の超急性期への変貌)とともに歩んできました。当科では変性疾患中心から救急外傷治療を担うようになってきたなかで、熊本で唯一、精神疾患をもつ患者の対応が可能であったことで、県内で最も様々な症例対応を必要とされてきたと思います。
現在、変性疾患においては股関節、膝関節ともに骨切り術から人工関節に至る幅広い治療に対応し、特に人工関節では日常生活動作に制限を要しない脱臼しない人工股関節置換術や、楽に曲がる人工膝関節置換術を目指し可能となっています。このことから両側同時の人工関節置換術も積極的に行っています。また、腰椎疾患では術後の外固定を行わないリハビリを20年前より取り入れ、さらに鏡視下手術も可能となっています。さらに、外傷では四肢骨折はもとより骨盤骨折に至るまで様々な手術対応が可能となっています。
現在スタッフ9名にて救急外傷を主に、股関節、膝関節、脊椎、肩関節と多岐にわたる疾患に対し最新の情報を取り入れ病態の本質を模索しながら治療することで、皆さんに安心いただけるよう日々励んでおります。新たな令和の時代もよろしくお願い申し上げます。
所属学会
- 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
- 日本股関節学会
- 日本人工関節学会
- 日本骨折治療学会
- 西日本整形・災害外科学会、
- 九州 Knee Osteotomy 研究会
整形外科部長 福元哲也

診療内容・特色
関節外科、脊椎外科、外傷外科の手術療法を中心に診療および臨床研究を行っています。53種類のクリティカルパスを作成し、入院症例のほぼ全例に適用しています。また、地域連携クリティカルパスを連携施設と作成・活用し連携医療の質向上に努めています。

症例数・治療・成績
平成31(令和元)年度の整形外科手術件数852件の内訳をみると、疾患別では、骨折に対する骨接合術が半数以上を占めていますが、脊椎手術が154例、人工股関節置換術(THA)が91例(うち両側同時3例)、人工膝関節置換術(TKA+UKA)が94例(うち両側同時24例)、大腿骨人工骨頭置換術が79例、大腿骨近位骨折骨接合術129例でした。整形外科新外来患者数は939名、入院患者数は983名で、平均在院日数は14.2日でした。

スタッフ紹介
職名 氏名 免許取得年 | 専門医 所属学会 など | 専門分野 |
副院長 ハシモト ノブロウ 橋本 伸朗 昭和59年 |
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整形外科部長 リハビリテーション科部長 整形外科統括センター長 フクモト テツヤ 福元 哲也 平成元年 |
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整形外科副部長 病院情報システム管理室長 マエダ サトシ 前田 智 平成4年 |
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リハビリテーション科副部長 人工関節センター長 チュウマ ハルヒコ 中馬 東彦 平成7年 |
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整形外科医長 四肢外傷センター長 ヒライ トモヒロ 平井 奉博 平成13年 |
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整形外科副部長 脊椎脊髄センター長 フクダ カズアキ 福田 和昭 平成11年 |
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整形外科医長 ミツセ ヨウスケ 満瀬 葉介 平成29年 |
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整形外科医師 ミヤザキ アキヒロ 宮崎 誠大 平成29年 |
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今後の目標・展望
急性期病院の整形外科として、手術療法の更なる成績向上と低侵襲化を目指すと共に、地域連携クリティカルパスを充実し、術後リハビリテーション担当施設との連携医療の質向上を図っていきます。