国立病院機構熊本医療センター
国立病院機構熊本医療センター
国立病院機構熊本医療センター
国立病院機構熊本医療センター
コンテンツに移動します

形成外科|国立病院機構熊本医療センター

separator1

形成外科

separator1

形成外科部長あいさつ

大島秀男
形成外科は体表の形態異常、外傷またそれに伴う機能障害・変形を手術治療、創傷治療によって修復、改善する診療科目です。患者さんの生活の質(Quality of life)の向上が治療の目標であり、生活レベルの向上や健康志向、高齢化、がん治療の進歩などによってニーズは多様化してきています。特に顔面や手足など人目につく部位に関するご相談は多く、けが・傷痕はもとより、あざやできもの、まぶたの下垂、がん治療の合併症、リンパ浮腫などの治療を希望される方が多く受診されます。
ガイドラインなどに準拠した標準治療が基本にはなりますが、患者さんの主訴に応じた個別治療をすることもあります。治療の効果は表に見えるため、患者さんからの評価・期待に応えられるよう、今後とも熊本都市圏の総合病院として救急医療から先天異常の形成術、高度な再建外科にも取り組んでいきます。


形成外科部長 大島秀男
separator1

診療内容・特色

形成外科は体表のあらゆる形態異常、外傷またそれに伴う機能障害・形態異常を手術治療、創傷治療によって修復、改善する診療科目です。機能回復、生活の質(Quality of life)の向上を目指した専門分野であり、特定の臓器ではなく全身のあらゆる部位を治療対象とします。当院にはお子さん、キズや傷跡の治療を希望される方、顔面や乳房の再建を希望される方、眼瞼下垂や顔面神経麻痺後遺症の治療を希望する方、皮膚腫瘍、あざの治療を希望される方が多く受診されます。形成外科で主に扱う分野を紹介します。


1. 小児形成外科
口唇の変形(口唇口蓋裂)、耳の変形(小耳症、埋没耳、耳瘻孔)、手足の変形(多指症・合指症)、へその変形、皮膚のあざ(血管腫、色素性母斑、脂腺母斑)など。
2. 外傷・創傷管理
顔面外傷・顔面骨骨折、熱傷・熱傷瘢痕、ケロイド、難治性潰瘍、陥入爪など。
3. 腫瘍・再建外科
皮膚腫瘍・皮膚がん、顔面神経麻痺の表情再建、眼瞼下垂、乳房再建、リンパ浮腫など
4. 美容医療
腋臭症、陥没乳頭、しみなど。


手術においては先天異常、皮膚腫瘍・母斑、ケロイド瘢痕、顔面機能再建(眼瞼下垂、顔面神経麻痺)、四肢・頭頚部再建を中心に「きれいに治す」ことを目指しています。特にケロイド瘢痕の治療では、手術に放射線療法を併用して再発を予防し、良好な成績が得られています。またQスイッチ・ルビーレーザーによる、メラノサイト系のアザ、シミの治療を行っています。
最近は高齢化社会の為か、悪性腫瘍、難治性潰瘍・足病変や加齢性眼瞼下垂の患者様が増加しています。眼瞼下垂症手術は小児の場合全身麻酔を要しますが、成人では局所麻酔で対応しており十分な視野が得られるよう病態に応じて挙筋短縮術、筋膜移植術を行います。眼瞼下垂は頭痛や肩こりなどの症状とも関係があり、手術によりこれらの症状が改善する可能性があります。また特殊外来としてリンパ浮腫外来を開設し(月曜日午後 完全予約制)、乳癌、婦人科癌、泌尿器科癌術後、放射線治療後などに発症した続発性リンパ浮腫に対する診断・治療(複合的治療・手術)を行っています。
救急領域では救命救急センター(3次救急)が併設されているため外傷症例も多く、顔面外傷・顔面骨骨折、熱傷などの救急医療にも力を入れており、広範囲熱傷に対する自家培養表皮移植の実績もあります。現在、日本形成外科学会認定施設、乳房インプラント実施施設および熱傷専門医認定研修施設に認定されています。


外来診療について
診療時間が午後のため、受付時間は13:00~16:30となっております。午前中に受付する必要はありませんのでご注意ください。水曜日は手術日のため受付は原則行っておりません。

separator1

医療設備

Qスイッチ・ルビーレーザー
炭酸ガスレーザー
皮膚灌流圧(SPP)測定器
赤外線カメラシステム
separator1

症例数・治療・成績

令和4年度
外来新患:552名、紹介率98.8%、1日平均外来患者数:14.0名
新入院患者:369名、1日平均在院患者数:12.3名、平均在院日数12.0日
手術件数:849件(R4 NCDデータ)
[手術センターでの件数:354件(R4年度 他科再建手術を除く)]
主な手術件数
皮膚腫瘍の切除、がん切除・再建
255
顔面骨骨折
77
熱傷、電撃傷
23
ケロイド、瘢痕拘縮
81
難治性潰瘍、足病変
53
眼瞼下垂、顔面神経麻痺など
52
先天異常
27
separator1

スタッフ紹介

職名
氏名
免許取得年
専門医
所属学会
など
専門分野
形成外科部長
入退院支援センター長
熱傷センター長
リンパ外科センター長

オオシマ ヒデオ
大島 秀男

平成3年
日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
皮膚腫瘍外科分野指導医
顔面機能再建
(眼瞼下垂、顔面神経麻痺)
頭頚部再建
先天異常
リンパ外科
陥没乳頭、乳房再建
形成外科副部長
顔面外傷センター長


ツカノ テツシ
束野 哲志

平成18年
日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本頭蓋顎顔面外科学会
形成外科一般
外傷外科(顔面骨骨折、熱傷)
手足の外科
(ケロイド、瘢痕、巻き爪、陥入爪)
形成外科医師

オオツカ シュンタ
大塚 駿太

令和2年

日本形成外科学会
形成外科一般
形成外科医師

サカイ ナホ
堺 菜穂

令和3年
日本形成外科学会
形成外科一般
separator1

今後の目標・展望

形成外科全般、特に、顔面機能再建・形態再建、先天異常、皮膚腫瘍、外傷の手術など再建領域の外科的治療の充実を図ります。頭頚部癌、乳癌術後の組織欠損については症例に応じて一次再建または二次再建により対応しています。乳房再建については平成25年度からシリコンインプラントによる二次再建も保険医療の範囲で選択できるようになりました。当院も乳房インプラント実施施設の認定されており、インプラントを用いた乳房再建を実施しております。
また、特殊外来としてリンパ浮腫外来を開設し(月曜日午後 完全予約制)、乳癌、婦人科癌、泌尿器科癌の手術後、放射線治療後などに発症した続発性リンパ浮腫に対する複合療法および外科治療を開始しました。リンパシンチグラフィー、エコー、蛍光リンパ管造影などによりリンパ浮腫の状態を診断し、入院での複合療法を導入するとともに、リンパ管静脈吻合を行ってリンパドレナージの効果を上げ、リンパ浮腫の進行・悪化を予防に取り組みます。
救急医療では顔面外傷・顔面骨骨折、熱傷、四肢の皮膚軟部組織損傷を主に担当しており、地域における病診連携、病病連携を充実させ、形成外科的疾患のある患者様を幅広く受け入れていきます。

国立病院機構熊本医療センター
860-0008 熊本県熊本市中央区二の丸1-5
TEL:096-353-6501 FAX:096-325-2519
コンテンツに戻る