循環器内科|国立病院機構熊本医療センター
部門紹介 > 診療部

循環器内科

循環器内科部長あいさつ

「知ってる」から「わかる」に!_心筋梗塞について
心筋梗塞という病気をご存知ですか?
様々なメディアで取り上げられ、この病気をご存知の方も多いのではないでしょうか。
実は、私たち循環器内科医が最も重点をおいて取り組んでいる疾患です。「再灌流療法」は発症から介入までの時間が短いほど、その効果が大きい治療法です。突然死につながる重篤な合併症を減らす有力な治療で、当科では迅速に対応できる体制をとってます。
本邦でも「心筋梗塞のため亡くなる方の大多数は入院前である。(図.1)」ので、そもそも発症しないように予防することでリスクを軽減できます。 「禁煙」など=「生活習慣を改善すること」が予防のため最も重要です。また発症リスクを高める、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの疾患を充分に治療する事も大切です。
予防法を知り、実際に行動することが「心筋梗塞をわかる」ことになるのです。一緒に取り組んでいきましょう。
循環器内科部長 田山信至

CCU室長あいさつ

CCU(Cardiac Care Unit)は心臓や血管の異常に伴い、循環や呼吸、代謝などの重篤な機能不全をきたしている患者さんに対し、集学的治療を行う部門です。具体的には急性心筋梗塞や急性心不全、致死的(命に関わるような)不整脈、肺塞栓症などの『循環器内科』としての疾患や、冠動脈バイパス術や弁置換術などの開胸手術後、あるいは大動脈解離などの『心臓血管外科』としての疾患の患者さんが入室されます。
当院では、2009年9月の新病院移転時にCCU(4床)が新設され、循環器内科医、心臓血管外科医、集中ケア認定看護師を含む17名の看護師、薬剤師、臨床工学士、理学療法士や作業療法士、管理栄養士、その他多くの職種によるチーム医療により早期の回復を目指し、非常に高度な診療を行っています。
重篤な状態で様々な機器に囲まれ、また多くの点滴が投じられる状況の中、患者さんやご家族も多大な不安を感じられると思いますので、何かご質問やご意見などございましたらスタッフまでお声掛けください。
CCU室長 松原純一

診療内容・特色
当科では救急医療に特に力を入れています。急性心筋梗塞、急性心不全、ショック、心肺停止などの重症例に対しても、24時間365日対応できる体制にあります。また、新病院ではCCU(4床)が新設され、医師が24時間常駐し、重症の患者を迅速に対応できるようになりました。更に、平成22年6月15日からヘリポートの運用を開始し、重症患者を迅速に搬入できるようになりました。心臓血管センターは、「断らない医療」をモットーに、救急医療、病診連携に積極的に取り組んでいます。また、循環器科と心臓血管外科は、心臓血管センターとして共同で診療しています。手術の検討は両者で行い、緊急手術にも迅速に対応しています。
- 日本循環器学会研修施設
- 日本心血管インターベンション治療学会研修施設

医療設備
CCU 4床、ICU 6床、心臓カテーテル室 2室、心臓超音波装置 4台、IABP 3台 PCPS 3台

症例数・治療・成績
平成31年度
入院患者数 | 980名 |
平均在院日数 | 7.8日 |
経皮的冠動脈形成術 | 327例 |
経皮的血管形成術 | 26例 |
ペースメーカー植え込み術 | 89例 |
埋め込み型除細動器付きペースメーカー植え込み術 | 7例 |
埋め込み型除細動器付き両室ペースメーカー植え込み術 | 4例 |
急性心筋梗塞 | 175例 |

スタッフ紹介
職名 氏名 免許取得年 | 専門医 所属学会 など | 専門分野 |
診療部長 フジモト カズテル 藤本 和輝 昭和60年 |
|
|
循環器内科部長 タヤマ シンジ 田山 信至 平成3年 |
|
|
循環器内科副部長 CCU室長 心臓血管集中治療センター長 マツバラ ジュンイチ 松原 純一 平成15年 |
|
|
循環器内科医師 クサカ ヒロアキ 日下 裕章 平成19年 |
|
|
循環器内科医師 キムラ ユウイチ 木村 優一 平成20年 |
| 循環器一般 |
循環器内科医師 オオツカ ヤスヒロ 大塚 康弘 平成28年 |
|
|
循環器内科医師 ノヅハラ アツシ 野津原 淳 平成29年 |
|
|

今後の目標・展望
心臓血管外科と協力し、重症例に24時間365日対応しています。