がん総合医療センターこのページを印刷する - がん総合医療センター

2020年3月「がん総合医療センター(Comprehensive Cancer Center)」が新棟5階に開設されました(図1)。がん診療に関連する診療科から多くの医師の協力のもと、熊本県のがん診療の向上・発展を目標に、活動が開始されました(下記「がん総合医療センター 集学的治療の提供体制」)。新棟5階の広いフロアを使用し、受付、待合いフロア、情報コーナーを設備し、診察室5室、相談室2室、で医師、看護師、薬剤師、相談員、管理栄養士など様々なスタッフが診察・相談に使用します(図2)。化学療法センターには中央に最新の安全キャビネット2台を設備した調剤室を配置し、その周りに、ベッド(個室)9床、リクライニングチェア9台を設備しました。広い空間で治療が行われ、安全でプライバシ-の保てる質の高い治療が可能になりました。


図1:がん総合医療センタ-

がん総合医療センター 集学的治療の提供体制

多診療科の協働で、集学的治療を行っています。
希少がん、小児がん、AYA世代のがん、妊孕性温存療法、がんゲノム医療などの診療に積極的に取り組んでいます。

  • 腫瘍内科:境 健爾、榮 達智、礒部 博隆
  • 形成外科:大島 秀男、束野 哲志
  • 血液内科:日高 道弘、河北 敏郎
  • 放射線科:根岸 孝典、冨高 悦司
  • 外科:宮成 信友、久保田 竜生
  • 整形外科:福元 哲也
  • 泌尿器科:菊川 浩明、前田 喜寛
  • 耳鼻咽喉科:上村 尚樹、志茂田 裕
  • 婦人科:高木 みか
  • 口腔外科:中島 健、中尾 美文
  • 消化器内科:杉 和洋
  • 皮膚科:牧野 公治
  • 小児科:右田 昌宏
  • 呼吸器内科:名村 亮

図2:がん総合医療センター(2020年3月開設)

施設認定

地域がん診療連携拠点病院

日本臨床腫瘍学会認定研修施設

日本臨床腫瘍学会は、がん薬物治療に精通する医師(がん薬物療法専門医)を養成し、医療の向上と国民の福祉に貢献することを目的として専門医制度を設けました。学会発足時において、指導医資格審査部会で認定し委嘱した暫定指導医を置くことになっております。当院は、暫定指導医に2名認定され、2004年認定研修施設になりました。認定研修施設の必要条件は以下の通りです。

  • 悪性腫瘍患者が常時20名以上入院し、年間がんの薬物療法が50例以上施行されていること
  • 指導医2名以上または指導医1名、専門医1名以上が常勤し、指導責任者の下に十分な指導体制がとられていること
  • 本学会の研修カリキュラムに基づく研修が実施されていること
  • 施設IRBが機能していること
  • がん薬物療法に精通した薬剤師、看護師がいること
  • 病理学会認定病理専門医が勤務していること
  • 緩和医療の体制が整っていること
  • がんに関連した緊急事態に対応できる体制が整備されていること
  • 院内に放射線治療装置が整備されていること
  • 院内がん登録が実施されていること
  • 剖検が実施できる体制が整っていること

日本がん治療認定医機構認定施設

2006年12月に日本がん治療認定医機構が発足しました。
その目的は以下の通りです。

  • 日常的がん治療水準の向上を目指す
  • その共通基盤となる臨床腫瘍学の知識、基礎的技術に習熟する
  • 医療倫理に基づいたがん治療を実践する優れた医師の養成と認定を行い、日本におけるがん治療の発展と進歩を促進させる

暫定教育医は、認定研修施設に常勤し、研修プログラムおよび関連活動に従事し、教育・研究・運営や研修者の実践・習熟度・技能の評価を行い、がん治療研修者を監督、教育するものであります。
当院では、2007年に暫定教育医として8名が認定され、そして認定研修施設に認定されました。

体制

外来がん治療センター

がん関連会議


がん拠点運営委員会および部会の2022年度行動計画

がん関連会議の行動計画