救命救急センターこのページを印刷する - 救命救急センター

救命救急センター長あいさつ

救命救急センター長写真

このたび令和5年4月から熊本医療センター救命救急センター長を拝命いたしました、渋沢崇行と申します。当院は熊本県内で3ヶ所指定されている救命救急センターの1つで、最重症の病態や疾患(心肺停止・ショック・外傷・熱傷・中毒・熱中症/低体温症など)に24時間365日対応し、熊本県民の皆様の最後の砦として機能して参りました。

診療においては、伝統である重症集中治療・防災消防ヘリコプター「ひばり」による病院前診療に外傷/熱傷診療を加えた三本柱を中心に据えて、持続可能な救命救急センターを維持して参ります。

研究においては、目前に迫る超高齢化社会への対応は暗中模索の状態であり、新たなエビデンス(研究成果)の創出はわれわれ医療従事者の責務であります。多施設共同研究が昨今では当たり前になり、それらに積極的に参画し新たな日本発あるいはアジア発のエビデンスの一翼を担えるよう、他施設とも協働して参ります。

教育については私が最も重要視していることであり、今後も当院が最後の砦として機能し続けられるかは教育にかかっていると考えます。若手医師・医学生が当院で救急医になりたいと思えるような「選ばれる熊本医療センター」になるために、魅力的な研修プログラム(日常業務・指導体制)・連携施設・多様なキャリアプランを提示していきたいと考えております。インテグリティ(誠実さ)を持ち、患者さま・家族・医療従事者また社会に対して真摯に業務遂行に当たることのできる救急医を育成して参ります。人数規模としては弱小に類する救命救急センターではありますが、仲間を信頼し助け合いながら日々の業務に取り組む所存です。何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

救命救急センター長 渋沢崇行

国立病院機構熊本医療センター救命救急センター

「24時間365日断らない救命救急医療を目指す」ことを理念に掲げ、全職員を挙げて救命救急医療に取り組んでおります。年間約2万人の救急患者様が受診されますが、うち半分にあたる約1万人は救急車やヘリコプターで搬入されており、多くの重症患者様を受け入れております。地域の重症患者様のお役に立てる救命救急センターであり続けるために、地域の医療機関と連携しながらより高度な救命救急医療を提供できますよう職員一同努力してまいりますので、今後とも当センターへのご指導・ご支援の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

理念と基本方針

理念

全職員をあげて24時間365日体制で断らない救命救急医療を目指します

基本方針

  • 断らない救急医療の実践
  • 礼節のある救急患者・家族、救急隊や他病院職員への対応
  • 地域医療機関、三次救急医療機関との密接な医療連携
  • 多職種連携による最善の医療の提供
  • 良質で安全な医療の提供
  • 絶え間ない医療技術向上への努力
  • 医療技術向上のための積極的な研究の推進

日本救急医学会指導医指定施設

2016年1月に日本救急医学会指導医指定施設に指定されました。

熊本県地域救急医療体制支援病院

防災消防ヘリコプター「ひばり」の支援病院として、熊本型ヘリ救急搬送体制の一翼を担っています。
熊本県全域の重症救急患者様の診療・搬送に貢献いたします。

地域災害医療センター(災害拠点病院)

災害時の多数患者受入機能、災害医療チームであるDMATや国立病院機構の初動医療班・医療班も備えており、災害医療提供体制を整えております。東日本大震災や熊本地震では、災害拠点病院として多くの貢献を行いました。

施設認定

  • 日本救急医学会指導医指定施設
  • 日本専門医機構救急科専門医プログラム基幹医療施設
  • 日本集中治療医学会専門医研修施設
  • 日本外傷学会専門医研修施設
  • 日本熱傷学会専門医認定研修施設
  • 日本高気圧・潜水医学会認定施設
  • 日本急性血液浄化学会認定施設
  • 病院機能評価 救急医療機能Ver.2

組織図

組織図

施設案内

救命病棟

病床数:44床(災害時88床)

ICU

病床数:6床(災害時12床)

高気圧酸素治療室(第一種)

ヘリポート

  • 種類:場外離着陸場
  • 工期:2011年1月18日~5月31日
  • 運用開始:2011年6月15日12時
  • 構造(デッキ部分)
    材質:アルミ製
    面積:635.04m2(25.2m×25.2m)
    高さ:地上11m
    夜間照明設備:あり
    耐荷重:重量6.5t
    ※参考:熊本県防災消防ヘリ「ひばり」(全長13.68m、重量4.3t)

病院救急車

  • ドクターカー(国熊1号)
    重症患者の搬送を行うことが可能です。
  • 患者搬送車(国熊2号)
    一般の患者の搬送を行うことが可能です。
  • 災害支援車(国熊3号)
    旧ドクターカー(モービルCCU)として運用していましたが、現在は災害支援車として運用しております。大型車両(一般的な救急車の2倍)で、DMATや災害資機材の輸送が可能です。発電装置も装備しています。

施設見取図