救急ワークステーションこのページを印刷する - 救急ワークステーション

熊本市救急ワークステーション

平成25年4月、「熊本市救急ワークステーション」を開設しました。
救急ワークステーションは、地域住民の命を守る質の高い救急医療サービスを提供するための救急隊員などの生涯教育体制の創出、傷病者への早期医療介入を可能とする基幹施設を整備することによるプレホスピタルケアの充実と救命率の向上、災害医療における関係機関との連携の強化を主な目的として、熊本市と市内の3救命救急センターにより設置されました。
具体的には、平日日勤帯に、熊本市内の3つの救命救急センター設置医療機関(国立病院機構熊本医療センター、熊本赤十字病院、済生会熊本病院)に、熊本市消防局の救急小隊が日替わりで派遣されます。
当院には毎週木曜日と金曜日に派遣されております。

救急ワークステーションの機能

  • 救急隊員の生涯教育の場として、幅広い研修を確立するとともに職域を超えた研修体制を確立する。
  • 医療機関の医師とともに現場に出場し早期の医療介入を目指す。
  • 運用に際しては責任者を派遣し、医療機関と消防機関との調整を図ることで効果的な研修体制を確立する。
  • 大規模災害等の発生の際、医療活動拠点として位置付け、消防機関との連携強化を図る。
  • 県内消防本部からの研修受入について調整を図る。

救急ワークステーション設置医療機関の要件

  • 重症患者の収容が可能な医療機関であること。
  • 救急外来に救急専門医と看護師が常駐していること。
  • 救急ワークステーション担当医師を選任できること。
  • 必要に応じて医師の現場出場が可能であること。
  • 統括DMAT資格を持つ医師が所属していること。

救急研修ステーション

平成16年10月、熊本市消防局と当院との間で、「救急研修ステーション」を開設しました。救急救命士の特定行為が認めらる中、より安全で質の高い救急医療を市民に提供するために、救急隊員の長期的教育体制の構築を図るのが目的でした。研修種別、研修内容は下記のように分類されました。また平成19年4月からは研修ステーションを活用した医師現場投入についても実施要領に定められました。

研修内容

  • 救急外来研修
  • ICU研修
  • 手術室研修
  • 病棟研修
  • 臨床検査研修
  • 勉強会・検討会参加
  • 臨床学術研究研修
  • 病院救急車への同乗研修(転院など)
  • 医師搬送車による救急出動(業務)
研修の種類 対象 研修内容
指導者研修 救急救命士
(小隊長、係長級)
救急救命士として経験が長く、指導者となるための上級研修
生涯研修 救急救命士
(就業後)
救急活動でより質の高い医療を市民に提供するための恒常的な生涯研修
就業前研修 救急救命士
(就業前)
救急救命士として実務に就く前に医療全般の知識と技術向上を目的とする事前研修
標準研修 救急隊員
(II課程・標準課程)
救急隊員に対する再教育を目的とした総合的な標準研修
特別研修 救急救命士
(気管挿管・薬剤投与)
救急救命士の処置範囲拡大に伴い生じた追加実習をおこなう特別研修