凍結療法このページを印刷する - 凍結療法

がんを凍らせて破壊する凍結療法【クライオセラピー】とは

腫瘍に専用のニードルを刺して、冷凍手術器(CryoHit)で-50℃以下まで急速に冷却・凍結して、がん細胞を破壊し死滅させる治療法です。カチンコチンに凍らせたバラの花は軽く触れただけで粉々に壊れてしまう。まさにそのようなイメージで治療を行います。
局所麻酔で行うことが可能であり、低侵襲な治療として注目されています。日本では大学病院を中心に導入されており、当院が全国で26施設目、国立病院機構では初となります。

凍結治療とは

腎がん(4cm以下)の標準治療は手術による摘出術ですが、手術リスク症例(高齢、合併症、単腎や多発腫瘍)や凍結治療を希望される方が適応になります。治療成績は、摘出手術よりやや再発率が高いようですが、5年生存率は95%以上とほぼ同等です。
※現時点での保険適用は4cm以下の腎臓がんのみですが、2016年に凍結治療機が医療ニーズの高い医療機器に承認されたため、今後は前立腺がん、肺がん、肝がん、乳がん、癌の骨転移、子宮筋腫等への保険適用拡大が期待されています。