一般の方へ
治験とは?
治験とは新しく開発しているお薬を患者さまのご協力を得て使っていただき、効き目と安全性を確認する試験です。 また、治験は国が定めたルール「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」(GCP)を守って行われます。このルールは欧米諸国をはじめ国際的に認められているものです。
治験で得られた結果を最終的に厚生労働省に提出し、厳密な審査を受けた後に医薬品として承認され、同じ病気で苦しむ人たちに使われます。現在使用されている多くの薬も治験を経て生まれたものです。そこで、私たちは協力という形で皆様に治験参加をお願いしています。
治験で得られた結果を最終的に厚生労働省に提出し、厳密な審査を受けた後に医薬品として承認され、同じ病気で苦しむ人たちに使われます。現在使用されている多くの薬も治験を経て生まれたものです。そこで、私たちは協力という形で皆様に治験参加をお願いしています。
新しいお薬の誕生まで
下記の「第I相試験」から「第III相試験」までを「治験(ちけん)」といいます。
1.基礎研究
数多くの物質の中から「薬の候補」になる物質を探し出します2.非臨床試験
動物を用いた試験で効き目や副作用などを確認します3.第I相試験
健康な人または少数の患者さまを対象に主に安全性を調査4.第II相試験
少数の患者さまを対象に安全性・効き目を調査、適切な用量を決定5.第III相試験
多数の患者さまを対象に、効き目・安全性・特徴は何かを調査6.厚生労働省に申請
7.製造販売承認取得
現在実施中の治験(12月13日更新)
現在、当院で実施中の治験は以下のとおりです。
なお、色付の治験は被験者登録が終了していることを意味します。
※注)治験・製造販売後臨床試験には参加いただけるかどうかを判断するための基準があり、疾病の状態によっては参加出来ない場合がある事をご了承ください。
対象疾患 | 試験相 | 担当診療科 |
---|---|---|
成人T細胞白血病・リンパ腫 | II | 血液内科 |
ハイリスクのくすぶり型多発性骨髄腫 | III | 血液内科 |
去勢抵抗性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
尿路上皮癌 | III | 泌尿器科 |
筋層浸潤性膀胱癌 | III | 泌尿器科 |
転移性ホルモン感受性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
低悪制度B細胞性非ホジキンリンパ種 | II | 血液内科 |
造血幹細胞移植後の血栓性微小血管症(HSCT-TMA) | III | 血液内科 |
筋層非浸潤性膀胱癌 | III | 泌尿器科 |
未治療の非胚中心B細胞びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 | III | 血液内科 |
成人T細胞白血病・リンパ腫患者 | II | 血液内科 |
骨髄異形成症候群 | II | 血液内科 |
転移性去勢感受性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
急性期外傷性脊髄損傷 | II | 整形外科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | II/III | 泌尿器科 |
閉塞性動脈硬化症 | II | 心臓血管外科 |
筋層浸潤性膀胱癌 | III | 泌尿器科 |
多発性骨髄腫 | III | 血液内科 |
多発性骨髄腫 | III | 血液内科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
ハイリスクの転移性ホルモン感受性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
前立腺がん | IV | 泌尿器科 |
複雑性尿路感染症及び急性単純性腎盂腎炎 | III | 泌尿器科 |
非ホジキンリンパ腫 | I/II | 血液内科 |
特発性血小板減少性紫斑病(ITP) | III | 血液内科 |
初発大腿骨近位部骨折を呈し骨折修復術を受ける骨粗鬆症女性患者 | III | 整形外科 |
BCG未治療の高リスク筋層非浸潤性膀胱癌 | IIII | I泌尿器科 |
再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫・非ホジキンリンパ腫 | II/II | I血液内科 |
ウイルス性肺感染症 | III | 救命救急科 |
転移性去勢感受性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
T細胞リンパ腫 | II | 血液内科 |
日本人再発/難治性成人T細胞白血病・リンパ腫 | II | 血液内科 |
急性心筋梗塞 | III | 循環器内科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
2次治療以降の全身療法歴を有する再燃又は難治の活動性慢性移植片対宿主病 | III | 血液内科 |
感受性FGFR遺伝子異常を有する中リスク筋層非浸潤性膀胱癌 | III | 泌尿器科 |
大細胞型 B 細胞リンパ腫 | III | 血液内科 |
慢性腎臓病患者 | II | 腎臓内科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | III | 泌尿器科 |
再発又は難治性のB細胞性非ホジキンリンパ腫 | II | 血液内科 |
FLT3-ITD 陰性急性骨髄性白血病 | III | 血液内科 |
転移性去勢抵抗性前立腺癌 | II | 泌尿器科 |
new 慢性移植片対宿主病 | III | 血液内科 |
new 多発性骨髄腫 | III | 血液内科 |
治験の実際
治験への参加にあたって
治験に参加するためには、治験の種類(糖尿病の治験なのか、高血圧症の治験なのか等)に応じていくつかの条件(基準)があり、それらを全て満たす必要があります。つまり全ての治験参加希望者が治験に参加できるわけではありません。治験への参加は、患者さまの自由意思です
当該治験への参加の条件を満たした方は、治験担当医師や専任スタッフ(治験コーディネーター:CRC)による十分な説明を受けた後、患者さまの自由な意思で参加するかどうかを決めることができます。
参加をお断りになった場合でも、その後の診療に不利益は生じません。また、一度参加された後の取り消しもいつでも可能です。やめるときもまた自由意思が尊重されます。
患者さまの安全性の面、病気の状態を判断した上で担当医師より参加をお断りする場合もあります。治験は患者様の参加意思を文書で確認した後、開始いたします。
参加をお断りになった場合でも、その後の診療に不利益は生じません。また、一度参加された後の取り消しもいつでも可能です。やめるときもまた自由意思が尊重されます。
患者さまの安全性の面、病気の状態を判断した上で担当医師より参加をお断りする場合もあります。治験は患者様の参加意思を文書で確認した後、開始いたします。
外来通院の場合、治験に参加することで来院回数が増える場合があります
患者さまの安全性の面、病気の状態を判断した上で担当医師より参加をお断りする場合もあります。治験は患者様の参加意思を文書で確認した後、開始いたします。
例えば現在2~3カ月に1回の来院が、治験に参加することによって、2週間に1回の来院になったり、その都度安全性の確認のために採血等の検査が必要になる場合もあります。そこで、治験に参加いただく患者様の交通費等の費用負担を軽減するため体制を整えています。なお、治験によっては入院が必要なものもあります。
例えば現在2~3カ月に1回の来院が、治験に参加することによって、2週間に1回の来院になったり、その都度安全性の確認のために採血等の検査が必要になる場合もあります。そこで、治験に参加いただく患者様の交通費等の費用負担を軽減するため体制を整えています。なお、治験によっては入院が必要なものもあります。
治験参加中の注意事項等
- 治験に参加している間にいつもと違う症状があらわれたり、気になる症状があらわれた場合には、すぐに担当医または治験センターまでご連絡ください。
- 別の医療機関に受診中または受診を予定しいる方は事前にお知らせください。
- 治験期間中に市販薬などを服用される場合はお知らせください。