診療実績
症例数・治療・成績
病棟には約15名前後の患者が入院しており、令和5年度の入院患者数は450名でした。主な内訳は脳血管障害186名、頭部外傷163名(慢性硬膜下血腫82名を含む)、脳腫瘍15名です。手術数は210件で、主な疾患では開頭手術40件(うち脳動脈瘤手術8件、脳腫瘍3件、血腫除去術17件等)、穿頭術91件(うち慢性硬膜下血腫85件、脳内血腫4件等)、シャント術23件、頚動脈内膜剥離術2件、血管内手術45件(脳動脈瘤コイル塞栓術16件、頚動脈ステント留置術5件、急性期脳梗塞に対する血栓回収療法14件)です。重症のくも膜下出血患者については、クリッピング術・血管内治療を含めて積極的に対応しています。低侵襲手技を目的に局所麻酔下に穿頭術を行い、脳内血腫はもとより外傷性の急性硬膜下血腫、硬膜外血腫についても適応を拡大しています。
手術適応となる患者様を優先診療するため、病診連携のもとに内科治療の対象となる入院患者様は早期の転院をお願いしています。また、外来再診の患者様は定期的な画像フォロー以外については、かかりつけ医の先生へ逆紹介させていただきます。かかりつけ医がない患者様については当院からご紹介させていただきます。全ての手術について、自然歴、治療方法、治療リスクなど丁寧に説明し、慎重に手術適応を判断します。