診療実績このページを印刷する - 診療実績

症例数・治療・成績

2024年の主な婦人科悪性腫瘍の治療実績は、患者数では子宮頚部上皮内腫瘍・異型度3・AISは62例、広汎性子宮全摘出術が12例、腹腔鏡手術が64例、ロボット手術が20例、子宮体癌根治術が43例、卵巣癌手術が38例でした。放射線療法(CCRT含む)が27例。症例別では子宮頸癌39例、子宮体癌59例、卵巣癌31例。現在、これらの悪性腫瘍症例の手術を中心に、良性腫瘍手術、緊急手術を行っており、2024年度の婦人科総手術件数は311件でした。子宮頚部上皮内腫瘍・異型度3は原則として円錐切除術による診断・治療を施行し、適切な妊孕性温存療法に努めています。また子宮頸癌における広汎性子宮全摘術は骨盤神経温存を行い、術後の膀胱訓練期間が減少し、排尿排便障害が減少しています。術式の向上により術後のリンパ浮腫も激減しています。近年の低侵襲手術の増加に伴い当科でも良性疾患の腹腔鏡下子宮全摘手術とDa Vinciによるロボット手術が年々増加傾向です。

悪性腫瘍の比率と年次推移