診療実績このページを印刷する - 診療実績

症例数・治療・成績

当院は救命救急センター、開放型病院、地域医療支援病院と多くの指定を受けていますが、それに伴って当科は口腔外科疾患を中心に令和4年度806名と多くの紹介をいただいています。初診患者は、令和4年度1,612名で院外からの紹介率は51.2%で、残りはほぼ院内コンサルトの初診患者でした。地域の歯科医院などへ紹介する逆紹介率も49.8%でした。

令和4年度は入院加療を必要とする患者が年間287名でした。入院の内訳をみると一般歯科では難しい埋伏歯の抜歯113名、基礎疾患がある方の口腔外科手術34名、顎骨嚢胞34名、口腔領域の炎症性疾患27名、口腔腫瘍26名(悪性腫瘍17名を含む)、顎骨骨折14名、顎骨壊死14名、障がい者の歯科治療8名、顎関節脱臼5例、骨隆起3名、そのほか唾液腺疾患などが10例でした。そのうち全身麻酔での手術ケースが89件ありました。

業績

(1)学会報告

2021年度

2021年5月 第89回 日本口腔外科学会九州支部学術大会
「造血幹細胞移植後に異時性口腔多発癌を認めた3例」
衛藤理 ほか

2021年11月 第66回 日本口腔外科学会学術大会
「舌と歯肉に同時性に認めた乳頭状扁平上皮癌の1例」
谷口広祐 ほか

2021年11月 第54回 日本口腔科学会九州地方部会
「頸部壊死性筋膜炎の術後合併症として認めた嚥下障害に対し、多職種連携による早期介入を行った1例」
園山卓 ほか

2022年度

2022年2月 第27回 国立病院機構熊本医療センター医学会
「当科外来診療室で施行した静脈鎮静下手術の検討」
中川文雄 ほか

2022年4月 第76回 日本口腔科学会学術大会
「OK-432注入療法を施行したガマ腫症例の検討」
前田顕誠 ほか

2022年6月 第90回 日本口腔外科学会九州支部学術集会
「歯槽膿瘍と同一細菌が検出され血行性感染が疑われた脳膿瘍の1例」
早川真奈 ほか

2022年7月 第27回 日本緩和医療学会学術大会
「時間依存性ROC曲線を用いた緩和ケア患者における口腔状態と生命予後との関連」OHAT STUDY(第一報)
中尾美文 ほか

2022年11月 第55回 日本口腔科学会九州地方部会
「智歯抜歯における1泊入院下静脈内鎮静法の有用性の検討」
藤原裕也 ほか

2023年度

2023年1月 第28回 国立病院機構熊本医療センター医学会
「開窓療法により著明な骨増生を認めた再発エナメル上皮の1例」
前田顕誠 ほか

(2)論文

2022年度

「頸部壊死性筋膜炎の術後に嚥下障害を合併した高齢患者に対し、多職種連携による早期介入を行った1例」
園山卓 ほか
日本老年歯科医学会雑誌37(1)25-33, 2022

「von Recklinghausen 病患者にみられた舌平滑筋腫の1例」
早川真奈ら
日本口腔診断学会雑誌35(2)157-161, 2022

「A case of synchronous multiple oral papillary squamous cell carcinoma of the tongue and gingiva」
Kosuke Taniguchi, et al.
J Oral Maxillofac Surg, Med, Path34(6)764-768, 2022

「当院で行う造血幹細胞移植時の周術期口腔機能管理の標準化 -移植時口腔ケアプログラム2020の策定-」
中島健ら
国立病院機構熊本医療センター医学雑誌22(1):1-10, 2022

「当院の歯科外来診療室で施行した静脈内鎮静法下手術の検討」
中川文雄ら
国立病院機構熊本医療センター医学雑誌22(1):11-18, 2022