肝胆膵外科
肝臓・胆道・膵臓・脾臓の様々な疾患を対象に治療を行っています。消化器内科、画像診断・治療科、移植外科と毎週カンファレンスを行い、患者さんそれぞれのニーズに応じた最適な治療を提供できるように努めています。加えて癌の進行度や臓器機能および全身状態に応じて、腹腔鏡手術、焼灼療法、IVRによる治療などの低侵襲治療や集学的治療を積極的に導入しており2026年より肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設認定を取得予定です。肝胆膵外科学会高度技能専門医、内視鏡外科学会技術認定医による安全で質の高い手術と、肝臓学会指導医・胆道学会指導医・膵臓学会指導医による最先端の知識を生かした有効な治療法を提供できるように心がけています。
膵癌
膵癌は極めて予後不良な難治性癌です。厚生労働省の統計では、2021年の部位別がん死亡数では男性第4位、女性第3位、男女計4位と年々増加しています。以前は手術のみが有効な治療でしたが、新しい化学療法の出現や診断技術や手術手技の向上で少しずつ治療の道が開けてきました。当院でも術前・術後化学療法を組み合わせて根治切除を行う集学的治療を行っており、門脈浸潤を認める症例には門脈合併切除を行い根治切除を目指しています。
膵体尾部に発生する膵体尾部癌や神経内分泌腫瘍、IPMN、その他良性腫瘍に対しては腹腔鏡下手術を導入し、腹腔鏡下膵体尾部切除術による低侵襲手術を行っております。低侵襲手術により術後の早期回復のみならず、補助化学療法もスムーズに導入が可能で、予後延長効果も期待されています。
図1.門脈浸潤を有する膵頭部癌に対する門脈合併切除
図2.膵癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除(後腹膜一括郭清)
膵体尾部に発生する膵体尾部癌や神経内分泌腫瘍、IPMN、その他良性腫瘍に対しては腹腔鏡下手術を導入し、腹腔鏡下膵体尾部切除術による低侵襲手術を行っております。低侵襲手術により術後の早期回復のみならず、補助化学療法もスムーズに導入が可能で、予後延長効果も期待されています。
胆道癌
胆道癌は肝内胆管癌と肝門部領域胆管癌、遠位胆管癌に分類され、それぞれ治療法が異なる手術難易度の高い疾患です。肝内胆管癌に対しては肝切除、肝門部領域胆管癌に対しては肝切除+肝外胆管切除、遠位胆管癌に対しては膵頭十二指腸切除術を行っています。
消化器内科医師による胆道マッピングにより正確な術前の浸潤範囲診断により切除範囲を評価し切除範囲を決定します。残肝予備能の不足する肝内・肝門部領域胆管癌に対しては、切除側の門脈塞栓術(血管内治療)を行い、残肝を肥大させてから根治的な肝切除を行っています。
根治的な外科切除が唯一の根治的な治療ですが、近年では免疫チェックポイント阻害剤も使用可能となり、化学療法も進歩しておりますので、様々な治療法を駆使した集学的治療を行っています。
消化器内科医師による胆道マッピングにより正確な術前の浸潤範囲診断により切除範囲を評価し切除範囲を決定します。残肝予備能の不足する肝内・肝門部領域胆管癌に対しては、切除側の門脈塞栓術(血管内治療)を行い、残肝を肥大させてから根治的な肝切除を行っています。
根治的な外科切除が唯一の根治的な治療ですが、近年では免疫チェックポイント阻害剤も使用可能となり、化学療法も進歩しておりますので、様々な治療法を駆使した集学的治療を行っています。
図3.胆道癌における胆道マッピング

原発性肝癌、転移性肝癌

図5.肝切除手術創
肝切除については残肝機能を確保するためにVINCENTTM systemを用いた3D volumetry 画像構築による術前手術シミュレーションと、ICG、アシアロ肝シンチを用いた厳密な残肝機能評価を行っています。更に術中の3Dナビゲーションを用いて安全な肝切除に努めています。
<低侵襲肝切除>
肝癌に対して腹腔鏡下肝切除を導入しており、肝部分切除から葉切除・区域・亜区域切除等の系統切除も腹腔鏡下に行っています。開腹では逆L字切開等の大開腹創となる肝切除ですが、腹腔鏡で行う事で大幅に創が縮小出来、術後の早期回復が見込めます。