保険薬局の皆様へ
がん化学療法レジメン
国立病院機構熊本医療センター外来がん化学療法レジメンをご覧いただく前に
国立病院機構熊本医療センター外来がん化学療法レジメンは、熊本医療センターの化学療法レジメン審査委員会で審査され、承認されたレジメンについてその内容を保険薬局薬剤師の方が利用するために公開しています。本資料は、熊本医療センターにてがん治療を受ける患者の適正な投与管理を目的として提供しています。投与量、投与スケジュールは、患者の状態によって変更する場合があります。一般の方への情報提供ではないことをあらかじめご了承ください。
また、本レジメン一覧を参考にレジメンを作成しないでください。当院では一切の責任を負いません。
院外処方箋の休薬期間がある内服抗癌剤の注意喚起表示について
抗がん薬などの休薬が必要な薬剤についてコメントを表示するようにしました。
保険薬局の先生方は服用期間に注意しお薬をお渡しください。
保険薬局の先生方は服用期間に注意しお薬をお渡しください。
処方変更・調剤後の連絡先について
- 保険薬局の方へ
処方変更し調剤した場合は、変更内容をFAXコーナー番号に送信してください。
FAXコーナー番号:096-325-0254
服薬サポート(テレフォンフォロー)について
進行・再発子宮体癌に対するレンバチニブ(マルチキナーゼ阻害剤)+ペムブロリズマブ(免疫チェックポイント阻害剤)療法 は、免疫チェックポイント阻害剤による免疫関連有害事象に加え、マルチキナーゼ阻害剤による特有の副作用にも注意する必要があります。早期に副作用症状を把握することができれば、増悪を防ぐことが出来ると考えます。
そこで、当院は産婦人科医師と保険薬局との有害事象発現状況連絡ツールとして「テレフォンフォローアップ用情報共有シート」を用意しました。
つきましては、下記に運用フローチャートならびに情報共有シート(原本)を掲載しておりますので、ご活用いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
そこで、当院は産婦人科医師と保険薬局との有害事象発現状況連絡ツールとして「テレフォンフォローアップ用情報共有シート」を用意しました。
つきましては、下記に運用フローチャートならびに情報共有シート(原本)を掲載しておりますので、ご活用いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
院内フォーミュラリー
フォーミュラリーとは、医療機関において患者に対して最も有効・安全で経済的な医薬品の使用方法とされ、欧米を中心に1990年代から導入されている医薬品マネジメントの手法です。
わが国でも2019年の中央社会保険医療協議会でも取り上げられ、医療の効率化等の観点から本格導入に向けて機運が高まっています。フォーミュラリーに厳密な定義はなく、有効性、安全性の観点から、一般的治療において選択されるべき医薬品の推奨リストといわれています。
当院においても、2022年10月より院内フォーミュラリーを導入しています。
わが国でも2019年の中央社会保険医療協議会でも取り上げられ、医療の効率化等の観点から本格導入に向けて機運が高まっています。フォーミュラリーに厳密な定義はなく、有効性、安全性の観点から、一般的治療において選択されるべき医薬品の推奨リストといわれています。
当院においても、2022年10月より院内フォーミュラリーを導入しています。
目的
- 薬物治療の質維持・標準化
一定のエビデンスに基づく薬剤選択をすることによる医療の質の均てん化に繋がります。 - 限られた医療資源の有効活用
有効性と安全性が同等な既存治療で疾患コントロールが可能な場合は、経済性を考慮してより安価な薬剤を選択することで、患者および医療機関の医療費を削減することができます。
当院の取り組み
院内フォーミュラリーは、得率行政法人機構 標準的医薬品検討委員会において策定されNHOフォーミュラリーをもとに、当院薬事審査委員会担当薬剤師と各診療科と協議の上、最終的に薬事審査委員会で承認され院内に公開しています。院内フォーミュラリ一覧
- プロトンポンプ阻害薬(PPI)/(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Pcab)[内服薬]
- スタチン剤
- フィブラート系高脂血症役
- ヒスタミン H2受容体拮抗薬[内服薬]
- 尿酸産生阻害薬
- アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
- アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)
- ビスホスホネート製剤[内服薬]
注意事項
- 院内フォーミュラリはあくまで推奨であり、医師の裁量権を侵害するもではありません。
- 有効・安全で経済的な薬物療法を支援するための院内ガイドラインであり、推進薬で対応できない場合は個別での対応になります。
- 本フォーミュラリーを、企業のプロモーション等に利用しないでください。