MRI検査このページを印刷する - MRI検査

MRI検査とは?

Magnetic Resonance Imagingの略で磁気共鳴画像を意味します。ベッドに仰向けに寝た状態で大きなトンネルの中に入り、強い磁石と電波を利用することで、体内の様子を任意の断面画像として表示する検査です。検査中は大きな音がしますので、ヘッドホンで音楽を聴いたり、耳栓をしたりして検査を行います。X線検査やCT検査のようにX線を使用せず、放射線による被ばくの心配がありません。
体内の様々な病巣を発見することができ、全身の疾患に対する診断に有用な検査です。
  • 第1MRI検査室(3.0T)
  • 第2MRI検査室(1.5T)

主な検査内容

  • 頭部
    脳動脈瘤や脳梗塞、脳腫瘍などの診断に有用です。また、アルツハイマー型認知症の診断に有用なVSRADの検査が可能です。
  • 腹部(MRCP)
    MRCPでは造影剤を使用せずに胆嚢や総胆管、胆管、膵管を描出します。胆石や胆管癌、膵臓の疾患に有用です。また、必要に応じて造影剤を使用することで、病変や腫瘍の大きさや形状の診断に有用です。
  • 骨盤部
    骨盤部に存在する子宮や前立腺、膀胱の大きさや形状、病変の診断に有用です。
  • 脊椎
    外傷による脊髄損傷や圧迫骨折、椎間板ヘルニアなどの疾患に有用です。
  • 四肢関節
    骨および軟部組織(筋肉や靭帯)の描出に適しており、色々な角度で撮影できて非常に多くの情報を得ることができます。

検査画像

MRI検査における診療放射線技師の役割は、各目的部位の撮影において最適な条件設定を選択し、より良い画像を撮影し、各診療科の医師が診断で必要とする画像を提供する事です。
また、患者様に安全で安心な検査を受けて頂くために装置の品質管理を行い、装置の安全性と性能を維持するように努めています。
  • 脳血管
  • 胆嚢と総胆管
  • 膀胱と前立腺
  • 子宮
  • 膝関節と靭帯
  • 膝関節と靭帯
  • 腰椎
  • 脊椎・脊髄

検査時間

検査の所要時間は20~30分程度です。事前にブザー(ナースコール)をお渡しします。検査中にご気分が悪くなった際にお知らせください。

注意事項

検査室内は、非常に強い磁場が発生しています。磁性体(金属物や貴重品等)は持ち込めないため、取り外して検査衣に着替えていただきます。

  • 金属類
    時計、携帯電話、補聴器、メガネ、ライター、鍵、安全ピンなど
  • 装飾品
    ヘアピン、ネックレス、ピアス、イヤリング、指輪、ベルトなど
  • 貴重品
    財布、硬貨、磁気カード、キャッシュカード、クレジットカード、ICカード、テレホンカード、定期券、診察券、駐車券など
  • 下着類
    機能性下着、保温下着(ヒートテックなど)、金属の付いた下着(ブラジャー)、ガードル、遠赤外線下着、コルセットなど
  • 化粧品
    アイメイク、マスカラ、ラメ入りの化粧など
  • 貼付剤
    湿布、エレキバン、カイロ、狭心症治療薬(ニトロダーム)、禁煙補助薬(ニコチネル)、パーキンソン病治療薬(ニュープロパッチ)、鎮痛薬(ノルスパンテープ)など
    ※医療用麻薬(デュロテップ、ワンデュロパッチ、フェントス、フェンタニルなど)は、お申し出ください。
  • その他
    カツラ、ウイッグ、増毛パウダー、カラーコンタクトレンズ、義歯、義眼など
    ※血糖測定器(リブレなど)やインスリンポンプを使用している場合は、主治医にお申し出ください。

下記に該当する患者様は検査ができない場合がありますので、必ず事前に医師やスタッフにお知らせください。

  • 心臓ペースメーカー、ICD(植込み型除細動器)神経刺激装置、人工内耳、磁石を用いた義歯や義眼(磁石部分が脱着不能なもの)など
  • 体内インプラント、MRI対応の確認が取れない脳動脈クリップ、シャント(VP/LP)、大動脈ステント、人工骨頭、人工関節など体内金属
  • 外傷等で体内に金属片や陶磁片が残存する方
  • 閉所恐怖症の方や狭いところが苦手な方
  • 長時間(20分以上)仰向けになれない方
  • 現在妊娠中または妊娠の可能性のある方
  • 入れ墨(タトゥー)やアートメイク(眉墨)している方(やけどの可能性があります)

検査当日は原則食事可能ですが、胆嚢や膵臓(MRCP)の午前の検査では朝食を、午後の検査では昼食を控えていただきます。
※少量の水、お茶などは構いませんが、乳製品やその他の飲料水はお控えください。

診療放射線技師の役割

MRI検査における診療放射線技師の役割は、各目的部位の撮影において最適な条件設定を選択し、より良い画像を撮影し、各診療科の医師が診断で必要とする画像を提供する事です。 また、患者様に安全で安心な検査を受けて頂くために装置の品質管理を行い、装置の安全性と性能を維持するように努めています。
ご不明な点がありましたら、スタッフにお気軽にお声掛けください。