脳神経外科 | 診療部門ご紹介 | 国立病院機構 熊本医療センター

脳神経外科

診療内容・特色

 脳神経外科は平成6年に開設され、平成9年には日本脳神経外科学会専門医教育認定施設に、平成17年からは日本脳卒中学会専門医認定教育施設に認定され、それぞれの専門領域において研修指導を行っております。また、その他頭部外傷治療などを中心に意欲的に取り組み、「24時間・365日、断らない医療」をモットーとしております。
 手術中のMEP、SEPなどの各種モニター類、また、ICG蛍光血管撮影装置等を使用することにより、顕微鏡手術の安全性・確実性は更に向上されました。本年度よりスタッフが一名増員され4名体制となりました。特に、脳血管内治療を専門とする医師も加わりましたので、治療オプションも一層充実してきました。脳動脈瘤コイル塞栓術、内頸動脈狭窄症に対するステント留置術、脳梗塞患者における血栓回収術など可能となりました。特に、最近では低侵襲手技を目的に局所麻酔下に穿頭術を行い、脳内血腫はもとより外傷性の急性硬膜下血腫、硬膜外血腫について適応を拡大し好成績を得ています。

外来診療

大塚 忠弘
中川 隆志
(手術日) 武末 吉広 中川 隆志 大塚 忠弘
松浦 任

症例数・治療・成績

 病棟は約20名前後が入院し、平成29年の入院患者は677名で、主な内訳は脳血管障害310名、頭部外傷323名(慢性硬膜下血腫109名を含む)、脳腫瘍9名です。手術数は208件で、主な疾患では開頭手術82件(うち脳動脈瘤手術35件、脳腫瘍 7件、血腫除去術19件等)、穿頭術162件(うち慢性・急性硬膜下血腫115件、脳内血腫12件、水頭症手術11件等)です。血管内手術は26件(瘤コイル塞栓術9件、ステント留置術7件、血栓回収術7件、他3件)です。
 手術適応となる患者を優先診療するために、内科的または再来の治療対象患者については、病診(病病)連携のもとに早期転院と外来逆紹介をお願いしております。全ての手術について、自然歴、治療方法、治療リスクなど丁寧に説明し、慎重に手術適応を決定します。

年度別入院患者数の推移
年度別入院患者数の推移


年度別手術件数の推移
年度別手術件数の推移

医療設備

定位脳手術装置、術中超音波脳血流測定装置、頭頸部超音波診断装置、頭蓋内圧・脳温モニター装置、
神経内視鏡装置、ICG蛍光血管撮影装置、誘発筋電図(MEP)
血管吻合訓練用模型、吻合訓練用卓上顕微鏡、神経内視鏡訓練用模型

スタッフ紹介

職名/氏名・免許取得年度 専門医・所属学会など 専門分野

副院長
オオツカ タダヒロ
大塚 忠弘

昭和55年

  • 日本脳神経外科学会専門医、指導医
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 日本頭蓋底外科学会
  • 脳神経外科手術と機器学会
  • 脳血管障害
  • 頭部外傷
  • 脳腫瘍

医長
ナカガワ タカシ
中川 隆志

平成17年

  • 日本脳神経外科学会専門医、指導医
  • 日本脳卒中学会、専門医
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 日本脳循環代謝学会
  • 脳血管障害
    (脳血管内治療)
  • 頭部外傷
  • 脳腫瘍

医師
タケスエ ヨシヒロ
武末 吉広

平成20年

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 日本脳卒中学会
  • 日本間脳下垂体腫瘍学会
  • 日本神経内視鏡学会
  • 脳血管障害
  • 頭部外傷
  • 脳腫瘍

医師
マツウラ ジン
松浦 任

平成25年

  • 日本脳神経外科学会
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 脳血管障害
  • 頭部外傷

今後の目標・展望

 昨年度から導入された血管内治療を今後さらに拡大する等、より安全で低侵襲の治療を目指します。一方で、手術症例が限られる昨今、若い医師にとってマイクロサージェリーに対するシュミレーション環境の整備は大変重要な課題です。当科では、微小血管吻合用の手術顕微鏡(架台式1台、卓上型4台)と周辺機器・材料が完備され、また、内視鏡手術訓練模型も整備されました。若い脳神経外科医に限らず、これら日々のトレーニングを通して、手術技術が一層向上されることを期待します。また、臨床研究については、これまで無症候性微小脳出血(microbleeds)に関する研究として、国立病院機構政策医療ネットワーク循環器疾患共同研究(平成17-19年度、主任)、国立病院機構EBM推進のための大規模臨床研究(平成20-23年度、主任)を、また国立病院機構ネットワーク研究として未破裂脳動脈瘤の増大・破裂危険因子に関する研究(平成26-29年度、共同研究者)など今後一層の推進充実を図ります。

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