急性期脳梗塞における緊急血行再建術の成績及び予後に関する研究 | 医療関係の方へ | 国立病院機構 熊本医療センター

急性期脳梗塞における緊急血行再建術の成績及び予後に関する研究

研究の概要
 血栓という血の塊や動脈硬化のプラーク等によって脳の大きな血管が閉塞し広い範囲に脳梗塞が完成してしまった患者様の予後は非常に悪く、死亡や存命してもその後遺症により日常生活動作の低下に伴い、寝たきり生活を余儀なくされていることが多いと言われております。そのため、急性期の脳梗塞患者様においては、日本でも2005年からアルテプラーゼ(グルトパ®、アクチバシン®)という詰まった血管を溶かす点滴のお薬が適応となり、発症4.5時間以内で適応を満たせば使用可能になり有効性を認めております。しかし、アルテプラーゼ投与のみでは効果が充分とは言いきれない患者さんも数多く存在することが事実です。そのため、近年では閉塞した血管に直接、血管の中にカテーテルという管を入れて閉塞した血管を開く脳血管内治療も適応を加味して行われてきており,2015年に世界的な研究でその有効性と安全性が確立され現在も様々な研究がおこなわれております。
 熊本県内でも複数の施設で脳血管内治療が可能となってきておりますが、全国的にも地域格差のある治療であり、熊本県としての患者数や治療成績などが明らかになっていないのが現状です。
研究の目的と方法
 本研究における目的は、熊本県内の緊急血行再建術における患者様の数や治療成績および予後を明らかにすることです。
 熊本大学医学部附属病院脳神経内科、済生会熊本病院神経内科、熊本赤十字病院神経内科、国立病院機構熊本医療センター神経内科に入院した患者様において、緊急血行再建術を行った患者様について術前後の経過をカルテで確認します。検査や治療の方針については、本研究の参加の有無には一切左右されることはありません。あくまで担当医師が判断して、その時点での最善を尽くします。入院中の状態に加えて、治療から3ヵ月後にはどのようなご生活をされているか転帰調査をおこないます。転帰調査は、外来カルテやかかりつけの先生への問い合わせによっておこないますが、詳細がわからない際に、お電話等により直接ご連絡差し上げることがあります。
本研究の参加について
 この研究は、患者様の臨床情報を収集して解析する「観察研究」ですので、研究そのものによって生ずるリスクは一切ありません。
 患者様がこの研究に参加されるかどうかは、患者様ご自身の自由な意思で決定されます。たとえ参加に同意されない場合でも患者様は一切不利益を受けず、これからの治療に影響することはありません。また、いつでも研究への参加を取り消すことができます。もしこの研究に情報を提供することをお断りになる場合には、下記の問い合わせ先までお電話ください。
調査する内容
 患者さんの年齢や性別、既往歴や内服薬、画像検査,血液検査などの検査データ、治療までの時間と内容、治療成績と治療後の経過などの情報を調査します。これらの情報は患者様が特定できない様に匿名化して取り扱います。患者様の氏名・住所・生年月日など、個人を特定しやすい情報は調査しません。
調査期間
研究期間:倫理委員会承認後~2023年3月31日(調査対象期間:2013年1月1日~2023年3月31日)
研究成果の発表
 調査した患者さんのデータは集団として分析され、学会や論文で発表される機会があります。しかし、個人が特定されることはありません。
研究代表者
熊本大学 脳神経内科 中島 誠
当院における研究責任者
国立病院機構熊本医療センター 神経内科 幸崎弥之助
問い合わせ先
国立病院機構熊本医療センター 神経内科 幸崎弥之助
電話 096-353-6501

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