看護師特定行為研修 | 国立病院機構 熊本医療センター

看護師特定行為研修

1. 特定行為とは

 診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な能力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる行為のこと。

2. 特定行為研修とは

 看護師が手順書により特定行為を行う場合は特に必要とされる実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度化かつ専門的な知識及び技能の向上を図るための研修であって、特定行為区分ごとに特定行為研修の基準に適合するもの(21区分38行為)

3. 特定行為研修の紹介

 当院では、2019年2月21日に特定行為研修指定研修機関の指定を受け、6月より研修を開始することとなりました。
 当院で行う研修は、3区分7行為となっています。

区分名 特定行為名診療科
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法にかかるもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸器管理が成されている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保

研修期間:2019年6月10日(月)~12月27日(金)
募集人員:6名

『令和元年度看護師特定行為研修開講式』を開催しました

 去る令和元年6月10日に、熊本医療センター地域研修ホールにて『令和元年度看護師特定行為研修開講式』を開催しました。
 この看護師特定行為研修は、未来の医療を支える研修制度として平成27年度から開始されたもので、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け10万人以上の研修修了生の輩出を目指すものです。研修は、38の特定行為を21区分に分け、要請機関の特徴にあわせてプログラムされるもので、熊本医療センターでは、“最新の知識・医療技術と礼節をもって、良質で安全な医療を目指す”という病院理念の下、救急医療に焦点をあて、①気道確保に係る呼吸器関連、人工呼吸療法に係る呼吸器関連、③動脈血液ガス分析関連の3区分7行為を必修としました。
 第1回目の開講式では、熊本県下初の研修機関としてオープニングセレモニーのテープカットを行い(写真1)、2名の研修生を迎えた開講式では、受講許可を吉本健志さん(熊本医療センター)が代表授受(写真2)、研修生宣誓を前川友成さん(熊本医療センター)が述べました。
 宣誓で前川さんは、「看護の基盤となる患者様の病態の変化や疾患を包括的にアセスメントする能力、治療を理解し安全に医療を提供する能力を習得し、研修修了後には、チーム医療の中で中心的な役割を果たし、地域医療及び高度医療の現場で貢献できるように自己研鑽していくこと」を述べ、続いて、「令和という新たな時代の医療現場の中で、国民のニーズに応えられるよう、向上心を持って研修に臨むこと」を力強く宣誓されました(写真3)。
 また、髙橋院長より開講にあたりご支援いただいた関係部署へのお礼と研修生への期待の挨拶が述べられ(写真4)、次に、熊本県健康福祉部健康局長の岡﨑光治様より、急性期医療から在宅医療を支えていくチーム医療の中心的役割を担う看護師の活躍を期待すると祝辞をいただきました(写真5)。
 これから、この2名の研修生は7か月間の研修に入りますが、研修を受講するにあたり多くの関係機関からのご支援を頂き、開講式を迎えられたことに感謝し、優れた修了生の輩出に養成機関として責任をもって育てて参りたいと思います。今後ともどうぞご支援とご協力の程よろしくお願いいたします(写真6)。

特定行為研修担当者(内山久美)



(写真1)

(写真2)

(写真3)

(写真4)

(写真5)

(写真6)

看護師特定行為研修が開講してから1カ月が経ちました

 今回は、当院で行っている研修カリキュラムの紹介と受講の様子を紹介します。

カリキュラム

 今年度のカリキュラムは、特定行為区分に共通して必要とされる能力を身につけるための共通科目(必修:321時間)と各特定行為に必要とされる能力を身につけるための区分別科目(必修:115時間)で構成しています。研修はeラーニングを用いますが、集合研修にて実施しているため昼間開講としています。


受講の様子

 研修は、当院併設の付属看護学校で受けています。現在は、共通科目の講義が中心ですが、研修が進んでくるとグループ討議やロールプレイ、学内実習も始まります。Web講義は、終了時に確認テストがあるので、研修生は真剣に集中して取り組んでいます。  次年度は、現在建設中の新棟に研修センターが設置されますので、より整った環境下で研修を受けることができます。


<お問い合わせ先>

〒860-0008  熊本県熊本市中央区二の丸1番5号
独立行政法人国立病院機構熊本医療センター 看護師特定行為研修室
電話(代表)096-353-6501 E-mail:uchiyama.kumi.kw@mail.hosp.go.jp
*お電話は平日(月~金)の8時30分~17時45分までにご連絡下さい。

看護師特定行為研修担当者 内山 久美


看護師特定行為研修が開講してから2カ月が経ちました

 今回は、共通科目の演習の様子と研修生へのインタビューをご紹介します。


演習も頑張っています!
 写真は、共通科目の疾病・臨床病態概論Ⅰという科目の演習です。e-ラーニングで提示された症例から鑑別診断と必要な検査を導きだしているところです。研修生が2名なので、少々さみしいですが、活発な意見交換が出来ております。


 
 また、演習が多くなってきており、事前レポートを課しております。研修生は、院内にある職員用図書館に揃えた「看護師特定行為研修図書コーナー」を利用し、必要な図書やDVD学習を積極的に行っています。

研修生インタビューコーナー!!
 研修生にインタビューしてみました!研修を検討している方はぜひご参考にしてください。
インタビュー内容は以下の5つです!


  1. 特定行為研修を受けようと思ったきっかけは?
  2. 日常の看護で特に大事にしているは?
  3. 趣味は?休みの日は何をしていますか?
  4. 尊敬する人は?
  5. 最後に、特定行為研修を受けたいけど迷っている方へ一言!

前川友成さん
  1. 多職種と協働してチーム医療を実践するなかで自分の未熟さを感じることがあり、高度な臨床実践能力を習得することで、その葛藤を払拭できると考え本研修を受講しました。また、特定行為を実践することが、患者様が回復する過程の手助けになると考えています。
  2. 患者様とそのご家族をチーム医療の一員として考え、急性期の段階から退院後のQOLを見据えた看護を共に実践していくことを大切にしています。
  3. 現在は、休みの日も研修の予習と復習に費やしています。時間があればジムに行って汗を流しています。睡眠時間は短くなりましたが、研修前に比べとても健康的な生活を送っています。
  4. 正直で誠実な人!
  5. 成人してから集中的に学習する機会は少ないため、大変貴重な体験だと思います。解剖生理学から特定行為に関することまで一から学習していくので、これまでの自分自身の看護を見つめ直し、これからの看護実践能力の幅を拡げるなどスキルアップしていくうえでは、絶好の機会だと思います。

吉本健志さん
  1. 看護師10年目を近くにして自己の知識向上とスキルアップを目指したいと思っていました。そんな時に病棟師長から今回の研修の話があり研修参加を希望しました。
  2. 予測しながら仕事をすることです。日常の看護業務や対象者(患者)に対して、どのように対応したらよいのかを常に予測しながら行動することを心掛けています。
  3. 研修参加の半年前に子供が生まれたため、子供と遊ぶことです。子育て。
  4. 人に影響を与えられる人です。憧れる人になりたい。看護の面ではそれが先輩看護師や認定看護師の方でした。そのため自分も人に影響を与えたいと思い今回の研修参加を希望しました。
  5. 私自身が病棟看護師であり、病棟看護師では無理なのでは?と思っていました。今は、この研修で自分の知識のなさを実感している部分もありますが、改めて勉強できることの新鮮さや楽しさを感じています。また、今後は対象者(患者)様に対して根拠を持って看護できる自信になるのではと感じています。この研修は、子育てなどで時間がなくてもネット環境があれば学習できるという利点や集合教育でわからない部分を共有できるという環境が良いと感じています。もし似たよう背景や環境の方で迷っている方がおられたら参加を勧めたいと思います。

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